石川県繊維工業概要

Textileindustry

繊維王国「いしかわ」 美麗の國から世界へ

絵画や映画がそうであるように、真にいいものは国境を超えて愛される。
たとえば、繊維・ファッションの世界における高品質・高機能の素材もしかり。
日本の「繊維王国」と称される石川県は、これまで長きにわたって世界のマーケットを魅了してきました。
「高品質・高機能の繊維といえば石川」そんなよび方も浸透しています。

石川県

いしかわの位置

アジアのマーケットと向き合う。その絶好の位置に石川県はあります。

「日出づる国」と称される日本。その日本列島のほぼ中央。

地図で見ると、ちょうど列島から北東に向けて突起しているところ(能登半島)に繊維王国・石川県はあります。

アジア諸国と直接向き合えるという地の利を活かし、これまで各国との交流・貿易を盛んに行ってきました。

いしかわの繊維の歴史

生まれるべくして生まれた世界的産地。ここは美を呼吸する加賀百万石の地。

石川県は約400年前から加賀百万石の城下町として発展し、現在も日本国内に独特の光を放っています。

伝統文化が日常的にたたずんでいる土地柄として名声を馳せ、現在は合繊織物編物中心の産地となっています。

ナイロン、ポリエステルなどの合繊長繊維織物では、全国の約40%を生産し、隣県福井県と合せると約67%となり、一大生産地であります。

いしかわの取り組み

飛行機翼

中東民族衣装

炭素繊維

建築シート

カーボデー

カーシート

エアバック

石川県では、平成2年に国及び県の支援を受けて、「㈱繊維リソースいしかわ」を設立し、(一社)石川県繊維協会と一体となって、業界への支援事業を行っています。

「人材育成」事業として、新入社員研修のほか、いしかわ繊維大学を開講しています。

「販路開拓」事業として、従来の下請け加工形態中心から脱却し、自らマーケティングを行い、自主企画・自主提案を進め、市場(川下業界)にアプローチして主体性のある企業活動を展開するための支援もしています。

「新技術、新商品の開発」事業として、商品構成多様性・転換を推進して”自立化”に繋げるための商品開発を支援しています。

近年は石川で作られた、炭素繊維が飛行機の胴体等に活用されたり、炭素繊維から新たな製品展開が図られています。

石川産地としては、衣料関連では、スポーツ、アウトドア、カジュアル、裏地、中東民族衣装など、非衣料関連では、カーシート、カーテンなどのほか、繊維資材(織ゴム、ひもなど)や土木資材など、高い技術に裏打ちされた幅広い分野での商品展開を行います。